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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科54巻8号

2000年07月発行

症例

根治的腎摘出術後に発生した腸管嚢腫様気腫症

著者: 相澤卓1 並木一典1 野田賢治郎1 尾山博則1 三木誠1

所属機関: 1東京医科大学泌尿器科

ページ範囲:P.619 - P.622

文献概要

 腸管嚢腫様気腫症は,小腸または結腸の腸管壁内に含気性嚢胞を形成する稀な疾患である。症例は62歳,女性。健診で尿潜血を指摘され来院した。精査の結果,左腎腫瘍T3aN0M0の診断にて経胸腹的左腎摘出術を施行した。術後の腸蠕動の回復が悪く,12日目より嘔吐,熱発し,イレウスをきたした。腹部CT検査および腸管造影検査にて腸管嚢腫様気腫症と診断された。その後も各種治療に反応せず,敗血症を併発し術後48日目に死亡した。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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