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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科54巻8号

2000年07月発行

文献概要

症例

経皮的BCG灌流療法が有効であった上部尿路上皮内癌

著者: 黒川真輔13 熊丸貴俊1 塩路康信1 湯澤政行1 小林裕2 徳江章彦2

所属機関: 1自治医科大学泌尿器科 2下都賀総合病院泌尿器科 3現 西粟倉村国保診療所

ページ範囲:P.627 - P.629

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 症例は41歳,男性。右腎盂尿管の上皮内癌にて腎尿管全摘除術後,尿細胞診class Ⅴで,静脈性腎盂造影にて左下部尿管の拡張を認めた。膀胱鏡および尿管鏡では腫瘍性病変を認めなかったが,左尿管尿の細胞診はclass Ⅴで左上部尿路上皮内癌と考えた。左腎瘻造設後,経皮的BCG灌流療法を行ったところ,尿細胞診は陰性化した。自験例では重篤な副作用はなく,BCG灌流療法は上部尿路上皮内癌に対する有効な治療法となりうると考えられた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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