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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科54巻9号

2000年08月発行

文献概要

原著

上部尿路閉塞に対するダブルJ尿管ステント留置の臨床的検討

著者: 尾本和也12 高野徳昭1 此元竜雄1 黒田憲行1

所属機関: 1国立小倉病院泌尿器科 2現 東京女子医科大学腎臓病総合医療センター泌尿器科

ページ範囲:P.697 - P.701

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 尿管通過障害でダブルJ尿管ステントを留置した51症例,63腎について水腎症の改善の有無,無効症例の原因,留置後の合併症を検討した。水腎症の改善した腎は78%であり,22%の腎でステント留置が無効であった。その原因としてステント側孔から粘膜や凝血塊や病変がステント内腔に入り込むことによると思われるステント閉塞,排尿障害が示唆された。悪性疾患による尿管通過障害のほうが良性疾患のそれと比較して水腎症の改善率が低く,悪性疾患による尿管通過障害に対しては側孔のない尿管ステント留置を検討すべきと考えた。合併症は尿路感染,血尿および膀胱刺激症状が認められた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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