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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科54巻9号

2000年08月発行

原著

両側尿管結石症例における治療法の検討

著者: 弓削文一1 千野健志1 山中弥太郎1 賀屋仁1 山崎利彦2 小林堅一郎2 小野昌哉2 山口健哉2 岡田清己2

所属機関: 1川口市立医療センター泌尿器科 2日本大学医学部泌尿器科

ページ範囲:P.703 - P.706

文献概要

 両側尿管結石に対するESWLを中心とした治療方針を確立するため,1994年6月から1999年5月までに経験した20症例47結石を対象に検討を行った。初診時に腎機能障害例を25%に認めた。結石完全排石率は80%で,治療中重篤な合併症は認めなかった。砕石困難の原因として結石サイズ,水腎症の程度が関与しており,ESWLの治療のみで砕石困難な場合,TULによる内視鏡手術への変更が必要であった。一方でin-situ ESWL治療の有効性が示された。適応は両側水腎症が中等度以下,結石サイズが10mm前後でIVUで結石以下の尿管描出が見られれば片側尿管結石と同様に考え,ESWL単独治療を試みて支障なしと考えられた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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