icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科54巻9号

2000年08月発行

文献概要

症例

尿管腫瘍との鑑別が困難であった腎・尿路結核

著者: 山本広明1 大園誠一郎1 雄谷剛士1 趙順規1 山本雅司1 平尾佳彦1

所属機関: 1奈良県立医科大学泌尿器科学教室

ページ範囲:P.715 - P.718

文献購入ページに移動
 症例は44歳,男性。主訴は右腰背部痛。腹部超音波検査にて右水腎症を指摘され,当科受診。画像診断にて上腎杯が造影不良な右水腎症と右尿管上部および下部に狭窄を認めた。下部の尿管狭窄部の尿管鏡下生検にて,管腔様構造内にhyperchromaticな核をもつ細胞が索状に配列し,移行上皮癌を否定しえず,右腎尿管全摘除術を施行した。病理組織にて悪性所見は認められず,腎および尿管に結核性変化がみられ,腎・尿路結核と確診した。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら