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綜説
文献概要
泌尿器科領域においてレーザーの占める役割は大きい。特に内視鏡下手術では,細径の光ファイバーで伝送可能なレーザーは大きなエネルギー源となり,最小侵襲手術に最適な手段である。本稿においては,腫瘍(外性器,尿路上皮,前立腺),狭窄(上部尿路,下部尿路),結石(上部尿路,下部尿路)に分けて,現在までに使用されてきたレーザー手術について紹介した。結石を除くいずれの手術でも,基本的に使用されたのはNd:YAGレーザーであったが,吸収深度のより浅い,蒸散,凝固能力を有するHo:YAGレーザーの使用が結石を含む内視鏡下手術で増加しつつある。
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