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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科55巻10号

2001年09月発行

特集 最新の手術器械を使いこなす

超音波凝固切開装置の使い方—泌尿器科手術における超音波凝固切開装置の有用性

著者: 鈴木孝行1 荻原雅彦2 中村隆行2

所属機関: 1寿泉堂綜合病院泌尿器科 2福島県立医科大学泌尿器科

ページ範囲:P.865 - P.871

文献概要

 超音波凝固切開装置は,臨床応用されて間もない手術装置であるが,現在多くの外科領域で使用されている。われわれはシアーズタイプを用いて,開放手術では前立腺全摘除術や膀胱全摘除術を,内視鏡下手術では大網切除や副腎摘除術を行い,特に内視鏡下手術での有用性を確認してきた。しかし,安全に本装置を使用するに当たっては,その特性を理解し,以下の点に注意することが必要と思われる。①切開のはじめはコアグラムが形成されるまで待つ。②切開の途中で出血しても慌てない。③振動子は視野のなかで使用する。④組織に余分な緊張をかけない。⑤壁の薄い血管に使用する際は周りの脂肪ごと凝固・切開する。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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