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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科55巻10号

2001年09月発行

特集 最新の手術器械を使いこなす

超音波凝固切開装置の使い方

著者: 川端岳1

所属機関: 1神戸大学医学部泌尿器科

ページ範囲:P.873 - P.880

文献概要

 超音波凝固切開装置は1991年,Joseph F.Amaralにより腹腔鏡下胆嚢摘出術で世界ではじめて用いられた。本邦への紹介は1992年であり,ちょうど腹腔鏡下手術が本邦で普及しはじめた時期に一致する。その後,様々なブレードが開発され,最近では開腹手術においても使用されることが増え,その有効性,安全性にはすでに高い評価が得られている。本機は超音波駆動メスとも呼ばれるように組織を切開するものであるが,高い凝固能力も併せ持つことが特徴であり,作動原理は高周波電気メスとは違うものである。副腎や腎に対する腹腔鏡下手術の際に,本機は手術時間短縮やクリッピングを少なくするために必須のものとしてわれわれも頻用しており,また開腹での腎や骨盤内手術の際にも結紮を少なくし,出血量を減少させる目的で使用している。本稿では,超音波凝固切開装置の構造と原理から実際の使用法や使用に当たっての留意点などを述べる。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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