icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科55巻10号

2001年09月発行

文献概要

特集 最新の手術器械を使いこなす

アルゴンビームコアギュレーターの使い方

著者: 魚住二郎1

所属機関: 1佐賀医科大学泌尿器科

ページ範囲:P.887 - P.891

文献購入ページに移動
 アルゴンビームコアギュレーター(argon beam coagulator:ABC)は,高周波の電気的なエネルギーをアルゴンガスの流れにのせて,目的とする部位に非接触型のスプレー凝固電流として作用させる装置である。①照射組織の表面に均一な凝固層が形成される,②凝固組織の炭化が少ない,③アルゴンガスの噴射によって血液を吹き飛ばし,標的組織を直接凝固するので止血の効率がよい,などの特徴を有する。ABCは,通常の電気凝固や縫合による止血操作が困難な肝臓,腎臓,脾臓などの実質臓器からの出血に対して最も真価を発揮する。泌尿器科領域では,腎部分切除術における切除面の止血に用いられることが多い。ABC使用に伴う合併症として,ガス塞栓や腸管損傷に注意を要する。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら