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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科55巻10号

2001年09月発行

原著

訪問診療を受けている患者の尿路管理の現状と問題点

著者: 山田大介1 村田匡1 陶山文三1 大原昌樹2 中津守人2 小比賀二郎2 片山陽子3 大江美樹3

所属機関: 1三豊総合病院泌尿器科 2三豊総合病院地域医療部 3三豊総合病院組合訪問看護ステーション

ページ範囲:P.941 - P.944

文献概要

 訪問診療を受けている患者51名(男性30名,女性21名)の尿路管理の現状を検討した。65歳から89歳までの男性患者では自排尿が17名中12名と比較的排尿自立が良好であった。それに対して女性患者21名では,排尿が自立している患者は21名中5名と少なく,尿道カテーテルが留置されている患者が半数近くを占めていた。患者の基礎疾患では脳出血,脳梗塞を主体とする神経疾患が全体の70.6%と多数を占め,特に排尿が自立していない患者では84.8%と大多数の患者が神経疾患を基礎疾患としていた。尿道カテーテルの留置理由は女性では9名中5名が尿失禁対策であり,尿道カテーテル留置患者では15名中13名と大多数の家庭が,同居家族人数が1または2名の核家族であった。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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