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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科55巻11号

2001年10月発行

綜説

腎細胞癌の細胞生物学的特徴と遺伝子変異

著者: 金山博臣1

所属機関: 1徳島大学医学部泌尿器科学教室

ページ範囲:P.975 - P.982

文献概要

 発生母地および細胞形態学的特徴に基づいた腎細胞癌の新しい分類が提唱され,腎細胞癌は組織学的に淡明細胞癌,乳頭状腎細胞癌,嫌色素細胞癌,集合管癌に分類されるようになってきた。一方,癌は遺伝子の病気であり,癌遺伝子の活性化や癌抑制遺伝子の不活化により発生し悪性化することが解明されてきた。遺伝性腎細胞癌に対する遺伝子解析や,組織学的特徴と染色体異常および遺伝子変異の関係に対する研究から,腎細胞癌の組織分類と遺伝子変異の関連が明らかになりつつある。さらに,浸潤や転移など悪性度に関する染色体・遺伝子も解明されてきており,分子生物学を導入することにより腎細胞癌の理解がますます深まるものと思われる。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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