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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科55巻11号

2001年10月発行

原著

放射線透過性尿路結石におけるマルチスライスCTの有用性

著者: 長谷川倫男1 清田浩1 川島淳1 加藤伸樹1 古田昭1 塩野裕1 菅谷真吾1 大石幸彦1 福田国彦2

所属機関: 1東京慈恵会医科大学泌尿器科 2東京慈恵会医科大学放射線科

ページ範囲:P.1019 - P.1023

文献概要

 放射線透過性尿路結石12例にマルチスライスCT(MS-CT)を施行し,その有用性を検討した。KUB様画像を得るために,multi-planar reconstruction(MPR)およびmaxi-mum intensity projection(MIP)法により冠状断画像を作成した。この画像より結石の同定,周囲臓器の描出度を検討した。結果は,すべての症例で結石の同定は可能で,最小2mmの腎結石も明瞭に描出できた。MIP像は結石全体の把握に適しており,MPR像は微細な結石の描出に優れ,周囲臓器との位置関係も把握しやすいという特徴がみられた。また,水尿管の状態も描出可能で,造影剤の併用は必要ないと思われた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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