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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科55巻11号

2001年10月発行

症例

陰部疼痛を主訴とした左精巣セルトリ細胞腫

著者: 末富崇弘1 金子昌司1 石井泰憲1 清水健2

所属機関: 1埼玉社会保険病院泌尿器科 2独協医科大学病理学(形態)

ページ範囲:P.1033 - P.1035

文献概要

 49歳,男性。左陰嚢部痛を主訴に当科受診。20年前に左陰嚢の外傷の既往歴があった。超音波検査にて左精巣腫瘍を認め左高位除睾術を施行した。腫瘍は3.5×2.5×2.0cm大で割面は白色で一部出血を認めた。女性化乳房などの所見なく,各種画像診断にて転移を認めず,胚細胞性腫瘍マーカーはすべて陰性であった。病理所見はセルトリ細胞腫であり,周囲への浸潤はないが,脈管侵襲像および各視野1個の核分裂像を認めたため,悪性と診断した。追加治療は施行していないが,術後2年を経過した現在再発を認めていない。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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