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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科55巻13号

2001年12月発行

文献概要

症例

インターフェロン療法中にパーキンソン症状を呈した腎細胞癌

著者: 垣隆之12 山根明文1 濟昭道1

所属機関: 1公立八鹿病院 2現 松江赤十字病院泌尿器科

ページ範囲:P.1214 - P.1215

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 症例は63歳,女性。主訴は構音障害。全身倦怠感があり,施行されたCTで右腎に径5cmの充実性腫瘤を認め,右腎摘除術施行。腎細胞癌と診断された。23病日目より術後補助療法としてα型IFNを600万単位連日5日間筋注,29病日目に錐体外路症状が出現した。患者は10年来,脳循環不全のためフルナリジン塩酸塩(flunarizin:FZ)を内服継続していた。FZ内服のみ中止し,上記症状は消失した。パーキンソン症状はフルナリジン塩酸塩とIFNの相乗作用によるものと考えられた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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