icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科55巻2号

2001年02月発行

綜説

移植腎を長期生着させるためには何が必要か

著者: 高原史郎1

所属機関: 1大阪大学大学院医学系研究科臓器制御医学器官制御外科(泌尿器科)

ページ範囲:P.105 - P.117

文献概要

 免疫抑制療法の進歩によって,腎移植後早期の急性拒絶反応はほぼコントロール可能になった。その結果,移植後3年目までの生着率は向上した。しかし,長期の生着率は向上していない。どうすれば移植腎を長持ちさせることができるか,臨床・基礎の両面から解析した。その結果,臨床面では,HLA遺伝子タイピング,急性拒絶反応の早期診断,プロトコール生検による慢性拒絶反応・薬剤性腎毒性・原疾患の再発の早期診断,高血圧・高脂血症の治療,hyperfiltrationの予防・治療が重要であることが明らかになった。また基礎面では,hepatocyte growth factor(HGF)による慢性拒絶反応の予防が有効であることが示された。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら