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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科55巻2号

2001年02月発行

症例

腟パックテストが治療方針決定に有用であった完全子宮脱

著者: 加藤久美子1 鈴木弘一1 佐井紹徳1 千田基宏1 堀部暢人2 村瀬達良1

所属機関: 1名古屋第一赤十字病院泌尿器科 2名古屋第一赤十字病院産婦人科

ページ範囲:P.173 - P.175

文献概要

 患者は下垂感と排尿困難で受診した完全子宮脱の58歳女性。IVPで両側水腎症。最大尿流率は7.5ml/sで,腟パックテスト(Ghoniem test)で性器脱を補正すると44.8ml/sに改善した。60分パッドテストは性器脱の状態,腟パックで補正した状態とも尿禁制で,予防的な尿失禁手術の必要性は低いと判断した。腟式子宮全摘,前後腟壁形成の施行で排尿困難と水腎症は消失し,尿失禁の発生もなかった。腟パックテストは性器脱手術後の排尿状態の予測に役立つと考えられた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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