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綜説
文献概要
泌尿器科領域におけるthermotherapyとhyperthermiaの現状と展望について述べた。前者においては臨床が先行しており,種々の機器が開発され,実際の治療が行われている。しかし,なぜ前立腺肥大症にthermotherapyが有効であるのか(無効であるのか)といった基礎的な研究が遅れている。一方,癌に対するhyperthermiaは基礎的研究が進んでいるが,臨床的研究が遅れている。機器の進歩も重要であるが,基礎的裏づけに基づいた臨床研究の発展が望まれる。
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