icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科55巻3号

2001年03月発行

手術手技 目でみる泌尿器科手術のポイント・3

前立腺全摘除術

著者: 前田修1

所属機関: 1大阪府立成人病センター泌尿器科

ページ範囲:P.219 - P.224

文献概要

 日本人は欧米人に比べ狭骨盤であり,これが手術をやりにくくする原因となっている。前立腺全摘除術のポイントは,以下のとおりである。(1)手術の難易度はMRIsagittal sectionにて恥骨臓側面のなす角度により判定できる。(2)恥骨前立腺靭帯を確実に切開し,バンチング鉗子を用い,より遠位でdorsal vein complexを切離する。(3)尿道はできるだけ近位で切断し,尿道周囲の尿道括約筋の処理を確実にする。(4)後壁剥離法では,膀胱前壁に前立腺組織が残った形で前立腺が摘除されてしまうことが多く,前立腺の全体の形をイメージしながら少し余分に膀胱を取るくらいのつもりで切離する。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら