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セミナー 泌尿生殖器におけるバイオマーカーの新展開・3
文献概要
淡明細胞型腎細胞癌においてはVHL(von Hippel-Lindau)癌抑制遺伝子の異常が50〜60%でみられるが,今回われわれは,この遺伝子変化を腎細胞癌において術前や術後における血液中への播種と転移の指標としての利用を試みた検討を行った。その結果,約4O%の腎癌患者で手術操作により細胞の物理的な播種が確実にあることを明らかにした。この方法は偽陽性が出にくいため,今後,長期間観察してこの結果の腎細胞癌におけるバイオマーカー的な意義づけを検討していきたい。
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