icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科55巻3号

2001年03月発行

原著

膀胱癌骨転移症例の臨床的検討

著者: 野口純男1 河上哲1 池田直弥1 上村博司1 岸田健1 矢尾正祐1 窪田吉信1 穂坂正彦1

所属機関: 1横浜市立大学医学部泌尿器科教室

ページ範囲:P.241 - P.243

文献概要

 浸潤性膀胱癌患者の癌死が確認された症例58例を対象とし,骨転移症例に関して検討した。癌死症例のうち剖検あるいは生検などで骨転移が確認されたのは14例(24%)であった。膀胱全摘除術後の再発が10例であり,温存療法後に4例発見された。14例中3例は治療後何らかの術後補助化学療法施行後5年以上経過してからの再発であるが,残りの11例は骨転移出現後2か月以内に癌死した。また,治療後5年以上経過して経口抗癌剤中止後に骨転移が出現した症例が2例存在した。これらより膀胱癌の骨転移に対する化学療法により予後が延長する症例の存在することが示唆された。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら