文献詳細
増刊号特集 泌尿器科手術における合併症管理のすべて
Ⅱ.術式別にみた術中・術後合併症の管理 A.尿路内視鏡手術 1.経尿道的尿路内視鏡手術
文献概要
1 はじめに
尿道狭窄の治療法としては,尿道内より切開する方法(内尿道切開:urethrotomia interna)と外から切開を加える方法(外尿道切開:urethrotomia externa)があり,内尿道切開については以前はMaisonneuve切開刀などにより盲目的に切開する方法が行われていたが,大出血を起こしたりすることがあり,ドイツのSachse(1974)1)により内視鏡的な内尿道切開が開発されてからはすっかりこれに取って換わられた。
内視鏡的な内尿道切開は,尿道鏡下に,直視下に狭窄部を正確かつ必要十分なだけ切開できるので合併症は少なく,手術成績は良好である。切開には普通のメスを小さくしたものが使われ,電気メスやレーザーメスによる切開は瘢痕性狭窄を再発する率が高いのでほとんど行われない。幼小児用の器具もあり,成人のみならず小児の尿道狭窄に対する治療法として有効である。
尿道狭窄の治療法としては,尿道内より切開する方法(内尿道切開:urethrotomia interna)と外から切開を加える方法(外尿道切開:urethrotomia externa)があり,内尿道切開については以前はMaisonneuve切開刀などにより盲目的に切開する方法が行われていたが,大出血を起こしたりすることがあり,ドイツのSachse(1974)1)により内視鏡的な内尿道切開が開発されてからはすっかりこれに取って換わられた。
内視鏡的な内尿道切開は,尿道鏡下に,直視下に狭窄部を正確かつ必要十分なだけ切開できるので合併症は少なく,手術成績は良好である。切開には普通のメスを小さくしたものが使われ,電気メスやレーザーメスによる切開は瘢痕性狭窄を再発する率が高いのでほとんど行われない。幼小児用の器具もあり,成人のみならず小児の尿道狭窄に対する治療法として有効である。
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