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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科55巻4号

2001年03月発行

増刊号特集 泌尿器科手術における合併症管理のすべて

Ⅱ.術式別にみた術中・術後合併症の管理 B.腹腔鏡下手術

後腹膜腔鏡下腎摘除術

著者: 影山慎二1 鈴木和雄1 牛山知己1 藤田公生1

所属機関: 1浜松医科大学泌尿器科

ページ範囲:P.76 - P.79

文献概要

1 はじめに
 後腹膜腔鏡下腎摘除術は,1992年にGaurにより豊富な脂肪織に富む後腹膜をまずバルーンで拡張させる処置を工夫したことで良好な視野が得られたとして,初めて報告されている1)。後腹膜腔鏡下手術は腹腔鏡下手術に比べ,後腹膜腔自体が狭いため視野に劣り,しかも脂肪組織が豊富であるため,二酸化炭素の吸収量も増加し,術中・術後に呼吸管理がより複雑になるという欠点がある。しかし本来は,後腹膜臓器である腎などの病変を腹腔内に播種させない,尿を腹腔に広げないなどの点では,腹腔鏡下手術より生理的ですぐれた術式とも考えられる。
 本稿では,後腹膜腔鏡下腎摘除術に際して起こりうる合併症とその対策について,浜松医科大学泌尿器科で作成した診療マニュアルをもとに紹介する。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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