icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科55巻4号

2001年03月発行

増刊号特集 泌尿器科手術における合併症管理のすべて

Ⅱ.術式別にみた術中・術後合併症の管理 D.開腹的手術 1.上皮小体の手術

上皮小体摘除術

著者: 山口聡1 八竹直1

所属機関: 1旭川医科大学泌尿器科

ページ範囲:P.92 - P.96

文献概要

1 はじめに
 再発性尿路結石症の原因を追求した結果,原発性上皮小体機能亢進症の存在が明らかになったり,透析患者を長期間管理する上で,続発性上皮小体機能亢進症による腎性骨異栄養症が問題となるなど,泌尿器科領域において上皮小体疾患の関与は徐々に増加している。また,CT,超音波断層法,シンチグラフィーなどの画像診断の進歩により,上皮小体機能亢進症の局在診断がかなり正確に行われるようになり,その外科的治療にも泌尿器科医が積極的にかかわるべき状況となりつつある。
 しかし一方では,上皮小体が存在する頸部領域は,通常,一般の泌尿器科医にはなじみの薄い部位であるため,術中の合併症には十分に留意する必要がある。また,術後の管理についてもいくつかの特殊性を有しているため,本稿ではその要点について解説したい。なお,本手術の詳細な方法については,成書1,2)を参考にしていただきたい。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら