文献詳細
増刊号特集 泌尿器科手術における合併症管理のすべて
Ⅱ.術式別にみた術中・術後合併症の管理 D.開腹的手術 11.陰嚢内臓器の手術
文献概要
1 はじめに
精巣上体摘除術は再発性精巣上体炎および精管結紮術後などの持続する精巣痛などに対して行われる。しかし,非特異的精巣上体炎や結核性精巣上体炎は近年の化学療法の発達によりほとんどの場合は治癒可能であり,本術式を行う機会はきわめて少ない。一方,精管結紮術後の精巣痛は1/3以上の頻度で起こるといわれており,精巣上体摘除術が勧められている1)。
両側に施行する場合は当然のことながら手術により不妊症となるため,術前に十分な情報を伝えることが重要である。なお,精巣上体に腫瘍ができることは稀で,しかも悪性腫瘍はきわめて稀であり,手術は精巣腫瘍と同じく高位除精術が行われる。
精巣上体摘除術は再発性精巣上体炎および精管結紮術後などの持続する精巣痛などに対して行われる。しかし,非特異的精巣上体炎や結核性精巣上体炎は近年の化学療法の発達によりほとんどの場合は治癒可能であり,本術式を行う機会はきわめて少ない。一方,精管結紮術後の精巣痛は1/3以上の頻度で起こるといわれており,精巣上体摘除術が勧められている1)。
両側に施行する場合は当然のことながら手術により不妊症となるため,術前に十分な情報を伝えることが重要である。なお,精巣上体に腫瘍ができることは稀で,しかも悪性腫瘍はきわめて稀であり,手術は精巣腫瘍と同じく高位除精術が行われる。
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