icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科55巻4号

2001年03月発行

増刊号特集 泌尿器科手術における合併症管理のすべて

Ⅱ.術式別にみた術中・術後合併症の管理 D.開腹的手術 11.陰嚢内臓器の手術

精巣上体摘除術

著者: 日比初紀1 深津英捷1

所属機関: 1愛知医科大学泌尿器科

ページ範囲:P.204 - P.206

文献概要

1 はじめに
 精巣上体摘除術は再発性精巣上体炎および精管結紮術後などの持続する精巣痛などに対して行われる。しかし,非特異的精巣上体炎や結核性精巣上体炎は近年の化学療法の発達によりほとんどの場合は治癒可能であり,本術式を行う機会はきわめて少ない。一方,精管結紮術後の精巣痛は1/3以上の頻度で起こるといわれており,精巣上体摘除術が勧められている1)
 両側に施行する場合は当然のことながら手術により不妊症となるため,術前に十分な情報を伝えることが重要である。なお,精巣上体に腫瘍ができることは稀で,しかも悪性腫瘍はきわめて稀であり,手術は精巣腫瘍と同じく高位除精術が行われる。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら