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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科55巻4号

2001年03月発行

増刊号特集 泌尿器科手術における合併症管理のすべて

Ⅱ.術式別にみた術中・術後合併症の管理 E.小児の手術

尿管膀胱新吻合術

著者: 吉野薫1 谷風三郎1

所属機関: 1兵庫県立こども病院泌尿器科

ページ範囲:P.222 - P.225

文献概要

1 はじめに
 尿管膀胱新吻合術の適応には,膀胱尿管逆流症(VUR),尿管膀胱移行部狭窄や尿管瘤などの尿管下端部の通過障害,異所開口尿管などが挙げられる。術後腎機能障害を起こさないために,通過障害なくかつ逆流のない吻合が要求される。小児の尿管膀胱新吻合術の多くはVUR症例であり,本稿では逆流防止術を中心に述べる。
 尿管膀胱新吻合術は粘膜下トンネル法が確実で信頼性があり,大きく次の3つに分類される。(1)Suprahiatal repair:尿管裂孔を移動させ長い粘膜下トンネルを作成できる。①Politano-Leadbetter法,②Paquin法,③Extravesical detrusorrhaphy(Lich-Greoir法に代表される)。(2)Infrahiatal repair:尿管口を移動させ,尿管裂孔の移動による尿管の狭窄や屈曲の危険性がない。①Glenn-Anderson法,②Cohen法,③Gil-Vernet法。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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