文献詳細
増刊号特集 泌尿器科手術における合併症管理のすべて
Ⅲ.術中合併症とその対処
文献概要
1 はじめに
腹部・骨盤内手術の合併症としての尿路損傷は,0.5〜1.0%の頻度とされている1)。ときにこれら損傷は,敗血症や腎機能低下をきたし生命を脅かす原因となることがある。また,術後に尿管腟瘻・膀胱腟瘻形成のため尿失禁を生じた場合には,患者は生活の質の著しい低下を余儀なくされる。われわれ泌尿器科医は,術中・術後に尿路損傷のため予期せぬコンサルテーションを受け,その対応を迫られることがある。本稿では,そのような状況においていかに適切に対処すべきかについて述べる。
腹部・骨盤内手術の合併症としての尿路損傷は,0.5〜1.0%の頻度とされている1)。ときにこれら損傷は,敗血症や腎機能低下をきたし生命を脅かす原因となることがある。また,術後に尿管腟瘻・膀胱腟瘻形成のため尿失禁を生じた場合には,患者は生活の質の著しい低下を余儀なくされる。われわれ泌尿器科医は,術中・術後に尿路損傷のため予期せぬコンサルテーションを受け,その対応を迫られることがある。本稿では,そのような状況においていかに適切に対処すべきかについて述べる。
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