文献詳細
増刊号特集 泌尿器科手術における合併症管理のすべて
Ⅳ.術後合併症とその管理 3.呼吸器系
文献概要
1 はじめに
胸腔内には生理的に少量の漿液性胸水が貯留して,壁側および臓側の両胸膜面での吸収と分泌のバランスが維持されている。術後合併症としての胸水貯留とは,様々な病因により胸膜表面からの滲出腋や漏出液の分泌が吸収を上回ることによりバランスが崩れ,臨床的に問題となる量の胸水が貯留した場合である。したがって,胸水貯留の診断や治療に際しては,貯留に至ったダイナミックな因果関係について考え,合理的な対処をすべきである。
胸腔内には生理的に少量の漿液性胸水が貯留して,壁側および臓側の両胸膜面での吸収と分泌のバランスが維持されている。術後合併症としての胸水貯留とは,様々な病因により胸膜表面からの滲出腋や漏出液の分泌が吸収を上回ることによりバランスが崩れ,臨床的に問題となる量の胸水が貯留した場合である。したがって,胸水貯留の診断や治療に際しては,貯留に至ったダイナミックな因果関係について考え,合理的な対処をすべきである。
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