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セミナー 泌尿生殖器におけるバイオマーカーの新展開・4
文献概要
腎細胞癌は泌尿器癌のなかでも有効な治療法のない予後不良の疾患である。そのため,早期発見,早期診断の助けとなるマーカーの開発が急務である。MN/CA IX抗原は細胞膜に存在する癌関連抗原で,腎細胞癌では約90%と高率に発現しており,抗体を使った臨床試験では診断のターゲットとしてすでに有用性が証明されている。MN抗原を標的分子とした診断法は特異的で,腎細胞癌の新しいバイオマーカーとして有用と思われる。
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