icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科55巻5号

2001年04月発行

文献概要

原著

腎盂腫瘍における経尿道的超音波検査の有用性

著者: 岡聖次1 三木健史1 新井浩樹1 辻本裕一1 宮川康1 高野右嗣1 高羽津1 細木拓野2 吉岡靖生2

所属機関: 1国立大阪病院泌尿器科 2国立大阪病院放射線科

ページ範囲:P.337 - P.342

文献購入ページに移動
 主に血管内に用いられる体腔内超音波診断装置を経尿道的腎盂エコー法として応用することにより,4例の腎盂腫瘍患者に対し,腫瘍の局在および進展度診断を試みた。その結果,腎盂腫瘍に対する経尿道的腎盂エコー法の有用性としては,(1)尿管鏡的な操作に比べて侵襲が小さいこと,(2)腫瘍の壁内進展度診断が可能であること,および(3)360度全周像を描出し得るため小さな腫瘍も見逃すことが少ないこと,などが考えられた。一方,経尿道的腎盂エコー法の短所としては,(1)大きな腫瘍を詳細に描出することは困難であり,CTやMRIのほうが有用であること,(2)下腎杯に存在する腫瘍の描出には限界があること,などが考えられた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら