文献詳細
症例
文献概要
症例は42歳,男性。4年前より右陰嚢内に無痛性腫瘤を認めていたが放置していた。初診時,右陰嚢内に15cm大の腫瘤および右鼠径部に5cm大の腫瘤を触知した。LDH738IU/ml,HCG-β4.4ng/mlと高値で,右精巣腫瘍と診断し,右高位精巣摘除術および右鼠径リンパ節郭清術を施行した。摘除した腫瘍は12×7×8cm,重量1,250g,腫大したリンパ節は5×5×2cmであった。病理組織学的検査にてセミノーマ,pT1NOMO, stage Iであり,リンパ節は反応性の変化で腫瘍細胞は認めなかった。
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