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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科55巻6号

2001年05月発行

文献概要

症例

血中CA19-9が高値を示した水腎症

著者: 平石攻治1 大森正志1 中西良一1 林義典2 熊谷久治郎3

所属機関: 1高松市民病院泌尿器科 2高松市民病院放射線科 3高松市民病院病理

ページ範囲:P.477 - P.480

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 53歳の男性が,検査にて血中CA19-9が306.6U/mlと高値を示し,消化器系に異常はなく右腎に嚢胞状病変を発見された。この病変は腎嚢胞か水腎症か鑑別が困難であった。病変部の穿刺液中CA19-9は220×104U/mlと異常高値で,ミノサイクリンの注入にて血中CA19-9は正常値となった。しかし嚢胞状病変の再発とCA19-9の再上昇,さらに右背部の圧迫感も出現したため腎摘出術を行い,水腎症と判明した。CA19-9免疫染色にて腎盂粘膜は強く染色された。今までに血中CA19-9が高値を示した水腎症は5例報告されており,検討を加えた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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