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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科55巻8号

2001年07月発行

症例

巨大水腎症に発生した腎盂移行上皮癌

著者: 福島正人1 小松和人14 中村靖夫1 湊宏2 井海江利子3 並木幹夫1

所属機関: 1金沢大学医学部泌尿器科 2金沢大学医学部病理 3城北病院内科 4金沢大学医学部附属病院泌尿器科

ページ範囲:P.675 - P.678

文献概要

 患者は73歳,男性。60年前に腹部外傷に対する手術の既往があるが,詳細は不明。腹部膨満感,便秘を主訴に受診。CT,MRIにて左腎は描出されず,後腹膜巨大嚢胞性腫瘤が認められた。超音波ガイド下試験穿刺にて穿刺液は肉眼的に血性であり,細胞診陰性,穿刺液のCA19-9が240,000U/ml,CEA 10,500ng/ml。さらに血中CA19-9 1,027U/l,CEA 4.4ng/mlと異常高値であり悪性を否定できなかった。全身麻酔下に腫瘤摘出術を施行。内容液は5,550mlであり,病理組織学的には腎盂移行上皮癌を伴う巨大水腎症であった。手術後,血中のCA19-9,CEAは正常化した。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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