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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科55巻8号

2001年07月発行

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トピックス

TVT手術—長所と落とし穴

著者: 近藤厚生1 木村恭祐1 磯部安朗1 弓場宏1 上平修1 松浦治1 大川麻子2

所属機関: 1小牧市民病院泌尿器科 2北里大学医学部泌尿器科 3TVT手術研究会

ページ範囲:P.687 - P.691

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 TVT手術はスリング手術の1つであり,恥骨尿道靭帯の失われた機能を代償して尿禁制を獲得する。この手術は局所麻酔下に施行でき,低侵襲手術であり,patient-friendlyであり,日帰り手術として活用できる。手術予定患者では,腹圧性尿失禁であること,および排尿筋の収縮力が正常であることを確認し,手術前には強い咳嗽で水を噴出させる訓練が必須である。手術中は穿刺針を注意深く押し進め,プロリンテープを適切な張力で装着することが重要である。テープの締め過ぎに起因する尿閉や排尿困難が5〜10%の患者に発生する。TVT手術研究会の2年累積尿禁制率は84%(自覚的評価)と61%(他覚的評価)であった。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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