文献詳細
小さな工夫
コンドーム装着カテーテルを用いた膀胱瘻造設術—安全に膀胱穿刺するために
著者: 栗崎功己1 原田勝弘1
所属機関: 1諏訪赤十字病院泌尿器科
ページ範囲:P.692 - P.692
文献概要
症例は両側尿管膀胱逆流のため腎盂腎炎を繰り返している男性で,膀胱造影では50mlほどで両側にIII度のVURを認めた。14Frのサフィードカテーテルの先端に,根元のゴムを切除したコンドームを装着し,絹糸で2か所固定した。コンドームの根元を固定する糸は,カテーテルに針をかけて抜けないようにし,糸の一端は長めに残しておく。カテーテルを膀胱に留置したのち,カテーテルから造影剤入り生理食塩水(生食)を注入する。コンドームを膨らませることにより,VURを起こさずに膀胱容量を得ることができ,超音波や透視下で膀胱の位置を確認することができた。
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