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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科56巻10号

2002年09月発行

原著

用手補助腹腔鏡下手術(HALS)による根治的腎全摘除術—開腹術との比較

著者: 木内寛1 難波行臣1 古賀実1 竹山政美1

所属機関: 1健保連大阪中央病院泌尿器科

ページ範囲:P.821 - P.825

文献概要

 腎細胞癌に対して用手補助腹腔鏡下手術(HALS:hand-assisted laparoscopic sur-gery)にて根治的腎全摘除術を行った9例と開腹手術にて行った8例の手術侵襲について比較検討した。平均手術時間と平均出血量はHALSではそれぞれ252分,176mlで,開腹術では254分,298mlであった。術後CRPは術前,術後1日目では有意差は認めなかったが,術後2日目ではHALSのほうが有意に低値であった(p<0.05)。白血球数は術後1日目,2日目,7日目でHALSのほうが有意に低値であった(p<0.05)。これらのことから開腹術に比べ,HALSのほうが低侵襲であることが示唆された。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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