icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科56巻10号

2002年09月発行

症例

精巣原発性索/間質腫瘍(不完全分化型)の1例

著者: 嶺井定嗣1 藤村敬1 岸本裕一1 斎藤忠則1 岡田清己1 滝本至得2

所属機関: 1羽生総合病院泌尿器科 2日本大学医学部泌尿器科

ページ範囲:P.827 - P.830

文献概要

 19歳の男性。左陰嚢腫大を主訴に当科を受診した。触診上,鷲卵大の左陰嚢を触れ,透光性を認めた。超音波検査では水腫と左精巣に接して3cm大の腫瘤を認めた。また腫瘍マーカーはすべて基準値内であった。陰嚢内腫瘍および陰嚢水瘤の診断で腫瘍摘除,水瘤根治術を実施した。術中,有茎性の腫瘍が精巣白膜に認められ,病理組織学的に性索/間質腫瘍,不完全分化型と診断した。異型核分裂像が認められること,また悪性症例の報告も散見されることから,のちに左高位精巣摘除術を行った。現在外来経過観察中であるが,再発,遠隔転移の所見は認めていない。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら