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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科56巻11号

2002年10月発行

特集 私の行っている縫合と吻合の手技・1

腎実質の縫合法

著者: 井口正典1

所属機関: 1市立貝塚病院泌尿器科

ページ範囲:P.861 - P.870

文献概要

 腎実質縫合は腎部分切除術,腎外傷後の腎の修復などに利用される。その目的は腎実質からの出血の止血であることは言うまでもないが,腎実質縫合によって機能ネフロン数が減少し,術後腎機能障害を招来することを念頭に置く必要がある。また腎の切開部位や損傷部位によって腎実質の縫合法は異なってくる。本稿では腎実質縫合を必要とする代表的手術である腎切石術と腎部分切除術の腎縫合法のポイントとなる手技を紹介する。これらの手技を腎外傷などの腎修復手術に応用していただきたいが,手技の基本は腎実質縫合による腎機能障害をいかに少なく,かつ完全な止血が得られる縫合を臨機応変に考えることにある。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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