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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科56巻11号

2002年10月発行

文献概要

特集 私の行っている縫合と吻合の手技・1

腎盂の縫合—腎盂形成術を例に

著者: 鈴木康之1

所属機関: 1東京慈恵会医科大学泌尿器科

ページ範囲:P.871 - P.876

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 腎盂縫合に関し腎盂尿管移行部狭窄に対する腎盂形成術を例に解説を加えた。手術の要点は術前評価と術式の選択,手術手技,術後管理である。腎機能や病態によっては索状物の処理や術前の腎瘻作成や腎摘出術を選択すべき場合があるが,いずれの方法を選択するかはエビデンスに基づいた指針がなく最終的には術者の判断に任せられる。縫合には,吸収糸使用が当然であるが,密に縫合しすぎたり,尿路感染を放置すると吸収糸でも異物性肉芽腫や結石形成の原因となりうる。腎瘻,スプリントカテーテル,ドレーン,ダブルJチューブの適切な使用と的確な時期の抜去は手術の成否を大きく左右する。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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