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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科56巻11号

2002年10月発行

特集 私の行っている縫合と吻合の手技・1

腎盂・尿管吻合(腎盂形成術)

著者: 近田龍一郎1 坂井清英1

所属機関: 1東北大学大学院医学系研究科泌尿器科学分野

ページ範囲:P.887 - P.892

文献概要

 腎盂・尿管吻合は,主として腎孟尿管移行部通過障害に対して腎孟形成術として行われることが多い。術前に腎尿路の十分な情報を得ておくことが重要で,超音波検査や利尿レノグラム,DMSA renal scanが水腎の程度,尿路閉塞の有無,腎機能をみるうえで有用である。三次元CT像やMRウログラフィーも腎尿路の解剖学的関係を知るために参考となる。狭窄部を切除し腎盂と尿管を再吻合するdismembered pyeloplastyが一般的で,腎盂と尿管の関係をよく観察し切開予定線を設計する。腎盂尿管の縫合は6-0あるいは7-0の吸収糸を用いて行うが,新たに形成された腎盂尿管移行部は漏斗状になることが重要で,縫合部に過大な緊張がかかったり屈曲しないよう細心の注意が必要である。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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