文献詳細
特集 私の行っている縫合と吻合の手技・1
文献概要
尿管・尿管吻合の留意点は,吻合部狭窄を予防するため尿管は斜めに切断し,断端のデブリドマンを行い,細いほう,もしくは両側の尿管断端にspatulationを行う。尿管が緊張しないよう周囲を剥離して十分な長さの尿管とし,縫合には4-0などの吸収性合成縫合糸を用いる。ステントを留置し,吻合部にドレーンを留置する。ステントは約3週間程度留置する。一方,腹腔鏡下に尿管・尿管吻合を行う方法は下大静脈後尿管,小児におけるマイクロサージャリーなどに行われるようになってきており,術後の尿管周囲の癒着が起きにくいため,吻合部狭窄などの合併症が少ないといった利点がある。
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