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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科56巻11号

2002年10月発行

文献概要

特集 私の行っている縫合と吻合の手技・1

尿管・膀胱新吻合:膀胱外吻合

著者: 松浦健1

所属機関: 1近畿大学医学部泌尿器科

ページ範囲:P.905 - P.910

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 最初Lichら,Grégoirらにより報告された膀胱外逆流防止術は,十分評価を受け尿管・膀胱吻合術にも応用されている。膀胱外から筋層を切開し,尿管の走行に沿って粘膜下トンネルを作成し逆流防止機構とする。膀胱外操作のため,術後の血尿や刺激症状が軽度で,バルーンカテーテルの留置期間も短いなどの利点がある。しかし,両側逆流防止術では術後に排尿障害の起こることがあるため,小児の膀胱尿管逆流症に対しては他の術式が選択されることが多く,腎移植時などの尿管・膀胱吻合においては,術式が単純でより短時間に行える本法の採用される傾向が多いようである。逆流防止術,尿管・膀胱吻合術として,他の術式と成績に差は認められない。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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