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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科56巻11号

2002年10月発行

特集 私の行っている縫合と吻合の手技・1

尿管・膀胱新吻合:膀胱外吻合

著者: 仲谷達也1

所属機関: 1大阪市立大学大学院医学研究科泌尿器病態学

ページ範囲:P.911 - P.914

文献概要

 腎移植時の膀胱外式尿管・膀胱新吻合術は簡便でクリーンな術式であり,その特長として1)膀胱壁の切開が小さく出血量が少ない,2)萎縮膀胱にも容易に施行できる,が挙げられる。我々は吻合糸として両端針付4-0バイクリル糸をオリーブ油に浸したものを使用し,膀胱頸部側(尾側),膀胱頂部(頭側)に2点支持をおいた後,尾側→頭側,頭側→尾側に連続縫合している。ポイントは,1)膀胱切開時に膀胱粘膜層のみを正確に露出させる。尿管狭窄を作らないよう,2)吻合時,頭側の尿管での運針に注意する,3)粘膜下トンネル形成時,筋層結節縫合が尿管を圧迫しないように注意する,である。慣れれば30分程度で施行できる術式である。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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