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特集 私の行っている縫合と吻合の手技・1
文献概要
尿管・膀胱吻合は術後の膀胱尿管逆流を防止するため,粘膜下トンネル法を利用するのが原則で,尿管の剥離のために膀胱内,膀胱外,膀胱内外アプローチがある。本論文では膀胱内外アプローチの手術術式を記載した。手術のコツはまず,血行障害を起こさない尿管の授動と,膀胱後壁に近い尿管裂孔の形成,適切な粘膜下トンネルの長さにある。尿管は周囲組織を温存すること,適切な授動距離に心がけることが必要で,尿管裂孔の作成は膀胱側壁を十分に剥離し,膀胱内から誘導しながら作成することが肝要である。
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