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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科56巻11号

2002年10月発行

特集 私の行っている縫合と吻合の手技・1

尿管・膀胱新吻合:膀胱内外アプローチ(Paquin法)

著者: 谷風三郎1

所属機関: 1兵庫県立こども病院泌尿器科

ページ範囲:P.929 - P.932

文献概要

 尿管・膀胱吻合は術後の膀胱尿管逆流を防止するため,粘膜下トンネル法を利用するのが原則で,尿管の剥離のために膀胱内,膀胱外,膀胱内外アプローチがある。本論文では膀胱内外アプローチの手術術式を記載した。手術のコツはまず,血行障害を起こさない尿管の授動と,膀胱後壁に近い尿管裂孔の形成,適切な粘膜下トンネルの長さにある。尿管は周囲組織を温存すること,適切な授動距離に心がけることが必要で,尿管裂孔の作成は膀胱側壁を十分に剥離し,膀胱内から誘導しながら作成することが肝要である。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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