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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科56巻11号

2002年10月発行

文献概要

特集 私の行っている縫合と吻合の手技・1

尿管・膀胱新吻合:膀胱内外吻合

著者: 中沢速和1

所属機関: 1東京女子医科大学泌尿器科

ページ範囲:P.933 - P.938

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 膀胱内外操作で行う尿管・膀胱新吻合の手技を概説する。われわれはPolitano-Leadbetter法に準じた術式を用いている。膀胱尿管逆流症では巨大尿管や重複尿管を合併する症例にも有用であり,膀胱尿管移行部狭窄,尿管下端腫瘍など尿管下端切除を要する疾患の再建にも広く行われている。本術式は,尿管下部血行の保存,十分な長さの粘膜下トンネルの作成,緊張のかからない尿管走行,などがポイントとなる。尿管・膀胱吻合は吸収糸を用い,遠位側をしっかり膀胱に固定する。尿管にゆとりのない場合,psoas hitchを併用する。本術式は切離された尿管と膀胱を吻合する基本手技の一つとして有用と考える。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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