icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科56巻11号

2002年10月発行

文献概要

手術手技 目でみる泌尿器科手術のポイント・22

尿管鏡を用いた手術—腎盂形成術を含めて

著者: 藤戸章1

所属機関: 1京都府立医科大学泌尿器科

ページ範囲:P.949 - P.955

文献購入ページに移動
 尿管鏡を用いた手術は上部尿路疾患に対して適応される。その対象疾患としては,上部尿路結石,上部尿路腫瘍,尿管狭窄,腎盂尿管移行部狭窄などがある。経尿道的尿管砕石術は,ESWLによって砕石されない結石や嵌頓結石に対し施行される。砕石は,リソクラストやホルミウムヤグレーザにより施行する。尿管狭窄や腎盂尿管移行部狭窄には,ホルミウムヤグレーザやcold knifeにより尿管外の脂肪組織が見えるまで十分切開した上でステントカテーテルを6週間留置する。上部尿路腫瘍では,その手術適応には注意する必要がある。Fibro-epithelial polypのような良性腫瘍はよい適応である。移行上皮癌では,単腎でlow grade,low stage,単発,径1cm以下の腫瘍が適応である。腫瘍の切除は,切除ループやホルミウムヤグレーザにより処置する。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら