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手術手技 目でみる泌尿器科手術のポイント・22
文献概要
尿管鏡を用いた手術は上部尿路疾患に対して適応される。その対象疾患としては,上部尿路結石,上部尿路腫瘍,尿管狭窄,腎盂尿管移行部狭窄などがある。経尿道的尿管砕石術は,ESWLによって砕石されない結石や嵌頓結石に対し施行される。砕石は,リソクラストやホルミウムヤグレーザにより施行する。尿管狭窄や腎盂尿管移行部狭窄には,ホルミウムヤグレーザやcold knifeにより尿管外の脂肪組織が見えるまで十分切開した上でステントカテーテルを6週間留置する。上部尿路腫瘍では,その手術適応には注意する必要がある。Fibro-epithelial polypのような良性腫瘍はよい適応である。移行上皮癌では,単腎でlow grade,low stage,単発,径1cm以下の腫瘍が適応である。腫瘍の切除は,切除ループやホルミウムヤグレーザにより処置する。
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