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綜説
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様々な小児泌尿器科疾患を治療する上で,常に念頭に置くべきことは,成長の途中にあるという小児の特徴と,より低侵襲な検査,治療法,手術を目指すことである。本稿では先天性腎尿路奇形,いわゆるCAKUTにおける遺伝子の関与,胎児期を含めた腎機能評価法,および予防的抗菌剤投与に関する新しい知見を紹介する。さらに小児における排尿障害の中で,二分脊椎に伴う神経因性膀胱における尿路管理の実際と,神経疾患を有さない排尿障害について,病因,診断法,および治療法について解説する。
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