文献詳細
特集 私の行っている縫合と吻合の手技・2
文献概要
尿路変向を行う場合,尿管と消化管(回腸または結腸)との吻合が必要となる。吻合を円滑に行うことはもちろんのこと,術後合併症が問題となる。回腸導管造設時には尿管・回腸吻合部における狭窄に注意しなくてはならない。一方,禁制型尿路変向では尿管・回腸吻合または尿管・結腸吻合を行うが,術後の逆流性腎炎や水腎症による腎機能低下を防止する意味でも新膀胱尿管逆流防止に努める必要がある。その吻合法によって術後合併症を回避することが可能であり,手術に臨む際には吻合法を十分に理解する必要がある。
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