臨床泌尿器科56巻12号

2002年11月発行

特集 私の行っている縫合と吻合の手技・2

腸管・腸管吻合

著者： 金原弘幸¹ 杉村芳樹¹

所属機関： ¹三重大学医学部泌尿器科

ページ範囲：P.1009 - P.1014

文献概要

　泌尿器科医にとって，消化管を利用した手術を行うことも稀ではなく，その再建法として腸管・腸管吻合を修得することは不可欠である。手縫い吻合，器械吻合ともに様々な方法があり，それぞれに利点，欠点がある。腸管吻合において注意すべきことは，吻合部の止血を確実にすること，吻合部狭窄を起こさないようにすること，縫合不全を起こさないようにすることである。各吻合法を十分に理解して一つの方法にこだわらず，臨機応変に術式を選択することも必要である。