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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科56巻12号

2002年11月発行

特集 私の行っている縫合と吻合の手技・2

新膀胱・尿道吻合

著者: 筧善行1

所属機関: 1香川医科大学泌尿器科

ページ範囲:P.1035 - P.1038

文献概要

 回腸新膀胱(特にHautmann法)における尿道吻合に関連する手術手技上の要点と思われる部分を中心に概説した。前立腺尖部・尿道の確保は前立腺全摘除術の際と同様に,できる限り尿道周囲の組織を愛護的に保存しながら進める。Hautmann型新膀胱では頸部の逆三角形型の形成と適度な腸管膜の緊張によるやや縦長のreservoirを作成するようにしている。6時方向の吻合がきっちりできていれば吻合はまず問題ないが,むしろ術後の尿道狭窄を招来しないように,尿道の愛護的切断,吻合部周囲に血腫やリンパ漏を形成させないこと,細めの吸収糸を用いること,尿道留置カテーテルは牽引しないこと,などに留意している。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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