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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科56巻12号

2002年11月発行

特集 私の行っている縫合と吻合の手技・2

新膀胱・尿道吻合

著者: 伊藤直樹1

所属機関: 1札幌医科大学医学部泌尿器科

ページ範囲:P.1039 - P.1043

文献概要

 膀胱全摘除後の新膀胱・尿道吻合は術後の尿禁制・排尿状態に影響を及ぼす重要な部分である。膀胱全摘除時の尿道切断は括約筋機能を障害しないようにていねいに操作することが大切である。女性の場合は尿失禁を恐れて尿道を長く残すとhypercontinentとなるため近位尿道で切断する。内尿道口形成はパウチ最下部の背側に作成し,pauchceleとなることを防止する。新膀胱・尿道吻合は4〜5針で十分であるが,側方骨盤筋膜を厚めに,尿道を薄めに運針し,確実に吻合することが肝要である。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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