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特集 私の行っている縫合と吻合の手技・2
文献概要
膀胱全摘除後の新膀胱・尿道吻合は術後の尿禁制・排尿状態に影響を及ぼす重要な部分である。膀胱全摘除時の尿道切断は括約筋機能を障害しないようにていねいに操作することが大切である。女性の場合は尿失禁を恐れて尿道を長く残すとhypercontinentとなるため近位尿道で切断する。内尿道口形成はパウチ最下部の背側に作成し,pauchceleとなることを防止する。新膀胱・尿道吻合は4〜5針で十分であるが,側方骨盤筋膜を厚めに,尿道を薄めに運針し,確実に吻合することが肝要である。
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